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経営とは如何なるものか?本当のことを知っている中小企業経営者はそれほど多くないようです。
税理士として独立開業したばかりの30代の頃、私は、がむしゃらに事務所経営に取り組んできたつもりでした。しかしながら、その頃、私が「経営」と称して取り組んできたことは、今思えば、「経営」と呼べるような代物ではありませんでした。
私は、優秀な税理士であり、優秀な営業マンだったかもしれませんが、優秀な経営者ではありませんでした。
「経営」とは何か?その正体を知る中小企業経営者は、それほど多くはありません。中小企業経営者の中には、自らが優秀な営業マンとして第一線で活躍している方も大勢いらっしゃり、それはそれで大変に素晴らしいことではあります。「経営」の目的を、「事業の存続・発展」「収益の最大化」と定義するならば、第一線の営業マンとして成果を上げることは、広い意味で、立派な「経営」であるとみることもできるでしょう。
しかしながら、事業が拡大し、社員を抱えるような企業に成長したならば、その瞬間、営業マンとは異なる職業使命が生まれます。私が、ここで「経営」と呼んでいるのは、そのような集団的事業活動を前提としたものです。ですから、そのような前提で「経営」とは如何なるものであるか考えてみましょう。
集団的事業活動を前提として考えますと、営業であれ、総務経理であれ、皆さんの事業のために必要となる多様な業務の多くは、従業員に指示を与えて、やってもらうことができます。裏を返せば、「経営」とは、従業員に任せることが難しい業務、まさに経営者固有の業務と言い換えてもよいでしょう。
それでは、どのような仕事が経営者固有の仕事になるのでしょうか? 私が考える経営業務とは次のようなものです。
判断(Decision)
経営者は、常に判断しなければなりません。状況を判断し、何をなすべきか、何をなさぬべきかを決定することは、従業員に任せっぱなしというわけには行かないでしょう。
企画(Planning)
どのような商品・サービスを、誰に、どのような方法でお買い上げいただくのか?販売価格はどうするのか?それらの商品をどのように調達するのか?…何もない「無」の状態から、「価値」を生み出し手元に残すことが事業活動ですから、そのスタートを切ることは、経営者以外にやり遂げることのできない仕事です。
統括(Integration)
経営者は従業員に仕事の一部を任せ、その仕事の遂行状況を確認しなければなりません。もちろん、このような管理活動も、その大半を幹部職員に任せることができますが、最終的には、すべての仕事の命令者である経営者こそが、統括をしなければなりません。
動機付け(Motivation)
従業員は、仕事の一部を手伝ってくれる存在です。経営者単独ではやり切れない量の仕事を、大勢の従業員に手伝ってもらっているのです。そうなりますと、企業の業績は、従業員の働きぶりによって、大きく左右されることは自明です。このため、彼らが、自ら進んで成果を上げることができるように、雇用責任者である経営者が配慮しなければなりません。
組織化(Organization)
事業活動は、経営者と従業員との共同による総合的な活動ですが、一定の人員で最高の効率で事業を進めたとしても、いずれ限界がやってきます。事業を拡大し、さらなる成果を求めるならば、人員を増強するとともに、経営者固有の仕事を除き、すべての仕事を従業員に効率的に手伝ってもらう必要が生じてきます。この段階に入りますと、事業活動は、組織化され、自動化されていなければうまく運ばなくなってきます。どのような経営組織を構築するか。これも経営者固有の仕事になります。
「経営」には様々なメソッドがあります。経営問題を合理的に解決するためには、それらの経営メソッドを的確に使いこなすことが重要です。
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