ご無沙汰してます。
今回は、今読んでいる本のお話をしようと思います。もう、既にお読みになってる方もいらっしゃると思いますが、会計の世界の端っこにしがみついている私としては、読まなきゃと思わせる本です。
「会計の世界史」という大層なタイトルでしかも結構分厚いので、一旦手に取ってはみましたが、面倒くさいなと感じて買うのをやめようと思ったりもしました。しかし、ページを開けば図や絵が結構あり文字も大きく行間もたっぷりなため、かなり読み易いと思い購入しました。
本書は三部構成で、「第1部 簿記と会社の誕生 」では、15世紀のイタリアから物語が始まります。そう、今から500年も遡る会計の物語なんです。副題が「イタリア、イギリス、アメリカー500年の物語」なんて、ちょっとロマンチックですよね。
そして、最初の登場人物は、かの有名なレオナルド・ダ・ヴィンチ!今から500年ほど前、15世紀後半から本書は始まります。 さて、レオナルド・ダ・ヴィンチと会計とどんな関わりが有るのか??? レオナルドの父親は公証人だったそうです。知ってました❓当時の公証人は相続など家庭の取り決めや商売上の約束などを、「記録」として残し、それにお墨付きを与える職業だったそうです。現代の公証人に通じる職業ですね。
しかし、残念な事にレオナルドは婚外子だったため、父の跡を継ぐことが出来なかったそうです。もし、レオナルドが嫡子だったら、かの有名な絵画や数多くの発明は生まれなかったかもですね。残念では無く、人類にとってはとてもラッキーな出来事だったわけです。その当時のイタリアは、東方貿易の玄関口として大変繁栄していたことは皆さん良くご存知ですよね。陸路や海路を通して東方貿易は行われたんですが、中でも、海路はとても危険がいっぱいでした。それを承知で東方を目指す勇敢な船乗りリズカーレがやがて「勇気ある者」の意味で用いられ、さらに転じて「リスク」と言う言葉になったとか?
東方貿易でド派手に儲けたのはベネチアの商人達で、人々に羨まれ狙われる存在だったようです。こんな商人達の心配事を減らすべく、新たなソリューションを開発した者たちが、イタリアのバンコ=銀行だそうで、彼らは商人たちに「為替手形」取引を提供するようになった本書で書かれてます。つまり、キャッシュレス取引の始まりがこの時なんですね。そんな昔から為替手形ってあるんですね。銀行を意味するバンクは、イタリアのバンコからきているそうです。バンコ=机の意味で、もともとは「机の上で客と金のやり取りをする者」だったとの事です。ヘェ〜❗️そうだったのか❓ このように、ちょっとした雑学めいた面白い話が結構載っていて楽しめる会計の本なんです。
では、また機会が有ればこの本の雑学をお話しします。
