株式会社の設立方法には、大きく分けると発起設立と募集設立の2種類があります。
発起設立とは、設立企業の企画者である発起人が、会社設立時に発行する株式の全てを引き受ける設立方法で、自ら資本金の全てを出資して、会社を設立しようとする場合には、発起設立の方法で設立されます。
募集設立とは、発起人が設立時発行株式の一部を引き受け、残りの株式については、広く一般に株主を募集するという方法です。
このため、募集設立では、発起人以外の外部の者からも出資を受けることとなりますので、多額の資本金を集めることが可能となりますが、その反面、第三者株主を保護するために、その設立手続きが厳格に定められおり、発起設立に比べて時間も費用もかかってしまうことになります。
多くの場合、手続きが簡単な発起設立の方法で株式会社が設立されるケースがほとんどで、発起設立による会社設立の所要日数は10日から2週間です。
それでは、発起設立を前提として、株式会社設立手続きの流れを見ていきましょう。