「・・・」には何がはいるでしょうか。
答えられた方はアラフォーです(笑)

そうです。龍角散です。
漢字変換も一発で出てくるかなり有名な製品です。
伝統薬の龍角散は1797年に作られました。
1871年に創業(会社設立1928年)の非常に長い歴史を持つ製品です。
しかしながら、1970年頃から売上が減少傾向に。
1995年には、負債が40億円と年間売上とほぼ同額の状態でした。
藤井社長は「5年以内、早ければ3年で倒産する」と判断したようです。
しかしながら、起死回生の一発逆転の商品が危機を救ったのです。
それは「龍角散のど飴」と「服薬ゼリー」でした。
前者ののど飴は、2年で4倍増の大ヒットを記録。
「のどのお薬」から「のど飴」は比較的連想しやすい結果だと思います。
龍角散ののど飴って何だか効きそうな気がしてしまいます。
後者については、社内で提起されたとき、大反対の嵐だったようです。
しかしながら、同社の戦略である
「顧客の生の声を集めてトップが直接触れる」の方針から
藤井社長が、現場に自ら足を運び、寝たきりの患者さんが
薬を飲み事に苦労する場面を何度も目撃したようです。
その「苦労」を改善するというシンプルなアイデアが生んだ商品ともいえます。
服薬ゼリーは当初、介護施設で高齢者向けに導入されました。
現場のある医師から要望が寄せられました。
「幼児も使えるよう味を改良してほしい」と。
そこで、幼児市場の存在に気づきます。
店頭では欠品が相次ぐほど売れたそうです。
結果として、「介護・高齢者」「幼児」の2つの年齢層。
この層に服薬ゼリーは大きな市場を獲得しました。
我々は、人間として生を受け、様々な難関に立ち向かいます。
その人間としての「プロローグ」と「エピローグ」にマーケットを生むなんてすごいですよね。
あらゆるアイテムが溢れ、テクノロジーが進化した現代
アイデアは出尽くした様に感じますが、まだまだチャンスはありそうです。