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2016年2月22日 月曜日

小泉会は、いつどこで。(宮内)




-あなたの一番大切なものはなんですか?
  と訊かれたら、私は迷わず「記憶」と答える。


この一節で、私は彼女の虜になった。


読めば必ずその本を読みたくなる書評を書く人。





言葉のひとつひとつが
丁寧に、大切に扱われており、
私はこの書評集を読みながら
何度かポロッときてしまった。


あなたの一番大切なものはなんですか?
と訊かれても、正直言って、私は即答できない。
じっくり考えてみても、やっぱりよく分からない。


あなたの一番大切なものはなんですか?
と訊かれたら、私は迷わず「記憶」と答える。
私の心の中に詰まっている様々な記憶は
過去からの優しい風のように、
今の私を慰め、励まし、奮い立たせてくれる。
良い事も、悪い事も全部が愛しい大切な思い出。
私の記憶は私が私であることの証明みたいなものなのだ。


自分のことを好きだと感じることは簡単そうで難しい。
生きていれば次から次へと新たなステップを
越えなければならないから自分を見失いそうになる。
大切な思い出はそんな時、頼もしい道標になってくれる。

『本を読むわたし』 華恵 筑摩書房



どうして、こんなにも
心を鷲掴みにする言葉を紡げるんだろう。


以前、文章というのは、
その人の人生経験や人格そのものを表すものだ、
と、その道のプロの方が言っていたのを思い出した。


それが本当だとしたら、
小泉さんは、これまで喜怒哀楽を連ねて、
奥の深い人生を歩んで来られたのだと思う。


酸いだけでも甘いだけでも成り立たない生き様。


一文一文を噛み締めながら
彼女と対話しているような錯覚に陥った私は、
心を開放して、いろんなことを打ち明けたくなってしまった。


多くを語らずして、
「まぁ、今日はとことん飲もう」と一言。
やさしく温かく包み込んでくれる
そんな素敵な人のように思う。


誰かと深く語らう時間や空間には、
安堵にも似た不思議な空気が流れていて、
別れたあと、不意に泣きたくなることがある。


それとどこか同じような気がして、
読み終えたあと、また少し泣きたくなった。


これまでたくさんのエッセイや自伝を読んできたけれど、
文章に体温のようなものを感じたのは初めての経験かもしれません。


10年の間に読まれた97冊の書評と小泉さんの人生そのもの。


女性必読です。






投稿者 税理士法人ゼニックス・コンサルティング

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